Tiger/Leopardに携帯電話のBluetoothを使ってファイルを転送する方法

Bluetoothのついている携帯電話から写真などのファイルをMacに転送するには、Bluetoothでやるのが大変便利です。ケーブルもいちいちつながなくていいので。ただ、TigerまでとLeopardでBluetoothのファイル転送を許す設定の方法が変わっているので、メモしておきます。

Tiger (Mac OS X 10.4) の場合

Tigerの場合は、「システム環境設定」から「Bluetooth」を開き、一番右の「Sharing」タブを押します。その画面で「Bluetooth File Exchange」の左にふたつあるチェックボックスのうち左側をOnにします。右のチェックボックスは「ペアリング」(ブルートゥース機器とMacの間で認証が済んでいないと機能しなくなるオプション)です。こちらはとりあえずOffでよいと思います。

Bluetooth File Transfer Setting on Tiger

図1. Tigerの設定

「Bluetooth File Transfer」と「Bluetooth File Exchange」のふたつは名前が似ていますが、「Transfer」のほうはブルートゥース機器のほうからMacのファイルをアクセスするための機能で、「Exchange」の方がブルートゥース機器のファイルをMacへ転送するための機能です。お間違えのないよう。

Leopard (Mac OS X 10.5) の場合

ではさっそく、Leopardでも同じ事をしてみましょう。「システム環境設定」の「Bluetooth」を開いてみます。

System Preferences -> Bluetooth

図2. Leopardのシステム環境設定「Bluetooth」…あれ?

あれなんかちがうような…? 実はLeopardではここじゃなくて、こっちらしい。システム環境設定の「Sharing」を開き、左側の最下段にある「Bluetooth Sharing」です。

System Preferences -> Sharing

図3. 正解はこちら、システム環境設定「Sharing」

「Bluetooth Sharing」の左にあるチェックボックスを「On」にして機能を有効にします。「Bluetooth Sharing」の項目を選ぶと、右側に設定の詳細が出ますので、そちらで設定します。「When receiving items:」の方がTigerでいう「Bluetooth File Exchange」の方です。ブルートゥース機器からファイルをMacに送る方ですね。その下の「When other devices browse:」のほうがTigerでいう「Bluetooth File Transfer」つまりブルートゥース機器がMacにあるファイルを閲覧する機能です。

図のように「When other devices browse:」のほうはペアリングが必要な設定にしておいた方が安全かもしれません。

Leopard の VNC で画面共有

Mac OS X 10.5 LeopardからVNCのクライアントが標準装備になったとのこと。サーバ機能はTigerにもあったんだけどね。で、その肝心のVNCクライアントはどこにあるかというと、「/System/Library/CoreServices/Screen Sharing.app」にあります。ふつうにFinderでたどれば出てきますし、Safariのアドレスバーに「vnc:」といれれば勝手に起動します。いったん起動したらドックに登録しておくと便利かも。

screensharing.jpg

図1. Screen Sharing.app

で、みられる方のマシンはTigerの場合は「システム設定」の「共有」で「Apple Remote Desktop」を有効にして、「監視」の「制御」をオンにすればいいみたいです。

Tigerの共有

図2. みられる側がTiger (10.4.x)の場合

みられる側がLeopardの場合は「システム環境設定」の「共有」の「画面共有」をオンにするだけでよいです。

sharing-leopard.jpg

図3. みられる側がLeopard (10.5.x) の場合

あとはScreen Sharing.appをたちあげて、接続するマシンの名前かIPアドレスをいれて、許可されたユーザーログインすればOK。便利ですねー。

ZiPhone 2.5でiPod touch 1.1.4を簡単jailbreak

先日1.1.1にもどらなくなっちゃったので1.1.3のままただの音楽プレーヤー(?)として使っていたiPod touchですが、ファームウェア1.1.4もでて、しかもそのままjailbreakできるソフトがあるとのことなのでさっそく試してみました。脱獄するにはまず、ファームウェアを1.1.1にもどしてー、そのためにはiTunesをふるいのにもどしてー、とか、たいへん面倒くさい! 1.1.4のまま脱獄できるなんて、便利ですね。そのためにはZiPhoneというソフトを使うのですが、なんかiPod touchの個体によってはうまくいかないのもあるそうです。とりあえずうちのは問題ありませんでした。うまくいかない問題はZiPhoneの作者のかたが現在解析中とのこと。

ではまず、iPod touchを1.1.4にしておきます。普通にiTunesでアップデートすればOKです。

そのつぎに、ZiPhone’s blogのページでZiPhone 2.5をダウンロードします。ちょっとわかりにくいですが、広告の下、本文の上あたりに「Download ZiPhone」というリンクがあるのでそれをポチとして、出て来たページでWindows版なりMac版なりをクリックします。なんか足し算みたいな絵になってます。ただし、MacのSafariだとうまくダウンロードできませんでした。tbzという拡張子がわからないみたいで、なかみがブラウザに表示されちゃいます。わたしはしょうがないのでFirefoxをつかってダウンロードしました。LeopardのSafariだと問題なくダウンロードできるという報告もあります。

ダウンロードしたファイルはこんなかんじ。

tbz.jpg

図1. tbzファイル

このアーカイブをダブルクリックすると展開できます。できない場合はSTUFFIT EXPANDERをインストールしましょう。展開できるとこんな感じになります。

ZiPhone.jpg

図2. ZiPhone.app

これをダブルクリックすると、ZiPhoneが立ち上がります。

ZiPhone2.jpg

図3. ZiPhone起動

あとはiPod touchをつないで、「Jailbreak」というボタンを押すだけ。数分でJailbreak完了! スプリングボードにインストーラーがあらわれるのであとはお好きにして下さい!

iPod touch 1.1.4 jailbroken

図4. iPod touch firmware 1.1.4 脱獄完了!

いやはや、かんたんすぎる!

参考文献

  1. ZiPhone’s Blog
  2. 1.1.4 Jailbreakを実現するZiPhone 2.5リリース, ipod plus, 2008

ことえりの変換候補の順序がおかしい件

以前から思ってたのですが、ことえりの変換候補の提示順序がおかしい。いわゆる「単漢字」変換のときにおかしいのです。

たとえば「こ」。こ、で変換すると、うちの環境ではこんな感じで出てきました。

「こ」とえり

図1. 「こ」で提示される変換候補

個、こ、子、小、弧、粉、ぐらいはいいとして、問題は「その他の『こ』」です。なんですか、この一番最初の漢字は…「个」。こんな漢字みたことありません。2番目と3番目のもみたことない。そんなわけで、見たことのない字に色をつけてみた。

2265958407_fc3d0e5588_o

図2. 丸印が見たことのない字

なんか、おかしくないですか。何の順番で出してるんでしょうか、これは…?

追記: なんとなくutf-8の並び順で出してるだけのような…ええええ

参考文献

  1. ISO 10646-1:1993(utf-8の一覧), Macintosh User Group PLEIADES

iPod touchを1.1.3にしたら1.1.1にもどれなくなった!

先日の1.1.3 Jailbreakにかいたとおり、install.shのなかをみて手動でrootfsのイメージを作ってみました。で、iPhucでファイルシステムを書こうとしたらかけない。あれっ、とおもったが、まあもう一度1.1.1にもどして、tiffexploitからやればいいかなー。じゃあまあ、そのまえに一度1.1.3にしてみよう。

なんておもったのが、うんのつきだったか、一度1.1.3にしてみたiPod touchをひととおりいじってみて、ふーん、ということで、また1.1.1にもどそうと思い、iTunes立ち上げてiPod touchとMacをケーブルで接続した状態からスリープボタン+ホームボタンながおし。ふつうにiPod touchをリストアモードにしました。で、いつものように(?)opt+レストアボタンクリックで1.1.1のファームウェアを選択してリストア開始。ところが!

I can't restore my iPod touch to firmware 1.1.1 anymore

図1. cannot be restored!

こんな表示が出て1.1.1に戻らない! 1.1.2もだめ! 1.1.3ならOK。どういうことだー。Mac OS X 10.4.11、iTunes 7.6です。こまった…どうしよ? ^^;

Mac OS X 10.5 Leopard でデフォルトのデスクトップ画面を変更する方法

Mac OS X 10.5 Leopardが出てからだいぶんたちますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。わたしのまわりでもそろそろ様子見を脱却して、インストールするひとがふえています。色々べんりになってるし、動作も軽快だし、いいですよね!

そのレパードですが、デフォルトのデスクトップ画面がこんなのになっています。

DefaultDesktop.jpg

図1. デフォルトのデスクトップ

作業画面の後ろに常時だしておくにはまぶしすぎるので、すぐに「システム環境設定」の「デスクトップとスクリーンセーバ」で「Solid Colors」のなかの「Solid Gray medium」に変更しました。これで自分のデスクトップはOKです。でもこの画像、ログインの画面でも出てくるんです。これが、かなりまぶしい。ううっ。

という意見は実際あちこちでよく見かけます。この画像を変更するTipsはもうあちこちに書かれています。この画像のありかは、「/System/Library/CoreServices/DefaultDesktop.jpg」です。同じ名前で違う画像ファイルをおいておけば、このまぶしい画像のかわりに、おこのみの画像を使うことができます! 簡単ですね。

というのがよくあるTipsですが、ここでは単に削除してみます。ほかに、とくに使いたい画像もありませんので。まあ「消す」といっても、本当に消しちゃうともしかして困ることがあるかもしれないので(ないと思うけど)、名前を変更しておきます。

$ cd /System/Library/CoreServices
$ ls -l DefaultDesktop.jpg
-rw-r--r--  1 root  wheel  1378680  9 24 10:51 DefaultDesktop.jpg
$ sudo mv DefaultDesktop.jpg DefaultDesktop.jpg.bk
Password: ここでパスワードを入力

これで「Solid Aqua Blue」が背景に使われるようになります。

it's natural eh?

写真1. Solid Aqua Blueなレパードのログイン画面

かんたんですねー。皆さんもやってみよう!

Link Station HD-H160LANを Mac OS Xで使う方法

1年ぐらい前に、NetBSDでも動かそうかと思って買ったメルコのLink Station HD-H160LANですが、買ってみたら素直にNetBSDが動いてくれないMIPS版だったのでしばらくほってありました。が、ホンジツ急に使う気が出てきたので、自宅でふつうにMacからネットワークストレージとして使うことにして先ほどセットアップしてみました。なお自宅のMacはPowerBook G4、Mac OS X 10.4.11です。

これがまた、セットアップするにはWindowsが必要! 最初のIPアドレスを知るためだけのような気もしないでもないんですが…しょうがないので、うちにある唯一のXPマシンを借りてセットアップしました。セットアップの手順はマニュアルに書いてあります。付属のCDをいれると勝手にセットアップできるようですが、CDがみあたらないので、メルコのHD-HLANのページからセットアッププログラムをダウンロードして使いました。「LinkNavigator 統合版
」というのがそれですね。簡単に終了して、すぐに使える状態になりました。

フレッツ光プレミアム + Link Station

写真1. フレッツ光プレミアムの機器といっしょに

一番手前のがLink Stationです。あ、よくみるとほこりが…みちゃだめ ^^;; デフォルトの設定だと、Macからはゲストユーザーで接続可能です。さっそくつないでみましょう。

まず、Finderの「Go」の「Connect to Server…」をえらびます。

connect.jpg

図1. ファインダーのメニューから

すると、下のようなダイアログが出るので「afp://<Link Station のIPアドレス>/」と入力して、「Connect」ボタンを押します。

connect2.jpg

図2. Link StationのIPアドレスを指定してから接続

すると、ユーザー名をきかれますが、デフォルトはゲストで接続が可能ですので、ゲストの方を選択して「Connect」を押します。

connect3.jpg

図3. ゲストを選択して「Connect」

すると、接続するボリウムを選ぶようにいわれます。infoというのはちいさいパーティションで、マニュアルとかが入っています。shareはWindowsとMacの両方で使えるもの、share-macはMacだけでしか使えないボリウムとなっているのが、デフォルトの状態です。shareかshare-macか、すきな方を選び、Character setを日本語にして「OK」すると使えます。すばらしい。

connect4.jpg

図4. ボリウムを選択

さあこれでいちおう使えるはずなのですが、いろいろ問題があります。まず、Windows/Mac共用のshareの方ですが、フォルダの名前を変更しようとするとエラーになりました。そして、もうそのフォルダーを消そうと思っても消えない…なまえが元のになったり、変更後のになったり、姿が消えたり現れたり、かなりアヤシイです。必ず発生するわけではないようですが…

unexpected.jpg

図5. The operation could not be completed. An unexpected error occurred (error code -43).

上記エラー発生時も、system.logにはなにも出てないっぽいです。うーん。

そして、Mac用のshare-macの方は、デスクトップに出たアイコンを選択して「Get Info」(情報を見る)をしたところ、いきなり落ちました ^^; そのときのエラーログはこんな感じ。

Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  Invalid reconn token length 0 /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  AFP Version 4 does not support reconnect /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  Reconnect not allowed /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  posting to KEA to unmount /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday KernelEventAgent[40]: tid 00000000 received VQ_DEAD event (32)
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  Invalid reconn token length 0 /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  AFP Version 4 does not support reconnect /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  Reconnect not allowed /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  posting to KEA to unmount /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  Invalid reconn token length 0 /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  AFP Version 4 does not support reconnect /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  Reconnect not allowed /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_Reconnect:  posting to KEA to unmount /Volumes/share-mac
Jan  9 21:08:40 wednesday kernel[0]: AFP_VFS afpfs_unmount: /Volumes/share-mac, flags 524288, pid 40
Jan  9 21:08:40 wednesday KernelEventAgent[40]: tid 00000000 type 'afpfs', mounted on '/Volumes/share-mac', from 'afp_0rvVcA0rvVcA0rvVcA0rvVcA-512.2f000008', dead
Jan  9 21:08:40 wednesday KernelEventAgent[40]: tid 00000000 found 1 filesystem(s) with problem(s)

いやなんかもう、かなりオカシインデスけど…だいじょうぶか? ^^; しばらく様子見ながら使ってみますが…

参考文献

  1. Buffalo HD-HLANシリーズ

ワイヤレスマイティマウスを再接続する方法

ワイヤレスマイティマウスをiMacに接続して使っていますが、いつもこまるのが電池交換後の再接続。マウスなしでどうやって再接続するのかわからなくて、しょうがないから線つきのマイティマウスを常時つないだままにしておいて、電池切れのときはそっちをつかって「Set up Bluetooth Device…」から再接続していました。

Connection Lost

図1. Connection Lost

しかし、実は簡単な手順で、再接続が可能なことが判明! 電池交換の手順は次の通り。

  1. Wireless Mighty Mouseの裏ぶたをあけて、電池を交換する。それと同時に接続が切れる。
  2. 裏ぶたを元に戻す。裏ぶたについている緑のLEDが点灯し、ワイヤレスマイティマウスの電源が入ったことがわかる。
  3. さいごに、マウスのボタンをちょんと押し、2秒ぐらいまつと再接続される。

こんなことで困ってたなんて! 知ってしまえば簡単ですね ^^; これでワイヤーつきマウスは引き出しにしまえそうです!

Mac OS X 10.4.x でごみ箱にファイルを移動すると「すぐに削除されます」となってしまいます

Mac OS X 10.4.x (Tiger)でごみ箱にファイルを移動すると、通常はごみ箱のなかにファイルが移動し、削除は任意のタイミングでユーザーが実行できるようになっています。ところが、なんらかのきっかけで、ファイルをごみ箱に移動した時点で「項目”なんとか”はすぐに削除されます」となり、ごみ箱に入らずに削除されるようになってしまうことがあります。また、10.5.x (Leopard)では、ごみ箱にファイルを移動するたびにパスワードの入力を求められるようになることがあります。双方とも、原因は「ごみ箱」フォルダーのオーナーが変更されてしまっていることです。直し方は次の通り。

「ごみ箱」の実体は ~/.Trash です。正しいowner/groupはユーザーのものです。これだけでわかるひとは自分で直して! わからないひとは次のようにしよう!

まず「~/.Trash」のオーナーを見てみましょう。「ターミナル」を起動します。「ターミナル」は「Applications」→「ユーティリティ」のなかにあります。起動できたら次のように入力。

% ls -ld ~/.Trash
drwx------  67 root  iwa  2278 11 16 16:32 /Users/iwa/.Trash/

ここでは「iwa」がユーザー名です。root iwa となっているところが正しくは iwa iwa となっていなくてはいけません。次のように入力して修正します。

% chown -R iwa ~/.Trash

できたらもう一度、「~/.Trash」を確認してみましょう。

% ls -ld ~/.Trash
drwx------  67 iwa  iwa  2278 11 16 16:32 /Users/iwa/.Trash/

これでなおりました! パチパチ! この現象、ATOKが入ってるとなることがあるみたいです。要注意!

Leopardでもことえりで普通の文字をうちたい!

おかげさまでLeopardは快調に動いています。しかし、インストールしたままだとことえりが変です。数字は「123」ではなく「123」とうちたいし、「>」や「%」ももちろん「>」「%」と出てくれるほうが便利ですよね。というわけでLeopardでもことえりで普通の文字をうつための方法を書いておきます。通称「kenicパッチ」だそうです。Mac OS XがTiger(10.4.x)のひとはこちら(kotoeriでふつうの文字を打ちたい!)をごらんください。内容はほぼ同一ですが、設定ファイルの内容がLeopardになって少し追加になったことと、設定ファイルの置き場所が変わっていることなどがTigerからの変更点です。

言語環境

まず、言語環境をととのえます。デフォルトのままだとことえりのあたりがじゃまくさい状態です。

英字ひらがなカタカナ.jpg

図1. じゃまくさい

そこで、「言語環境」を開き、「入力メニュー」タブで「かなパレット」を外し、「U.S.」をONにしたあと、ことえりの「ひらがな」以外をぜんぶOffにします。

それでは、まず「言語環境」をひらきましょう。

言語環境を開く.jpg

図2. 言語環境を開く

そして、「かなパレット」をOffにし、「U.S.」をOnにする。

かなパレット.jpg

図3. 「かなパレット」をOff
US.jpg

図4. 「U.S.」をOn

そして、ことえりの「ひらがな」以外をぜんぶOffにする。

言語環境.jpg

図5. 「ひらがな」以外のことえりの入力メニューをぜんぶOff

ほらこんなにすっきりしましたー!

すっきり.jpg

図6. すっきり!

ではつぎにことえりの「環境設定」で数字だけまともにしましょう。

ことえりの環境設定で「数字」だけまともにする

まず、「環境設定を表示」でことえりの環境設定ダイアログを開きます。

環境設定を表示.jpg

図7. ことえりの環境設定を表示する

環境設定が開いたら、「入力文字」タブの下にある「数字を全角で入力する」をOffにします。

ことえり環境設定.jpg

図8. 「数字を全角で入力する」をOffにする

これで、数字のみふつうの文字で入力できるようになりました。パチパチ。ちなみにこれはLeopardから追加された機能です。しかしこれだけではその他の記号「%」や「&」などがまともな文字で入力できません。そこで、設定ファイルの置き換えをします。

ことえりの設定ファイルを置き換える

まず、下記のファイルをふたつ入手します。

入手したら、デスクトップにでもおいておきましょう。ブラウザによっては”.txt”というような拡張子がつく場合があるかもしれませんが、その場合は拡張子を取り除いておくこと。またダウンロード後、ファイルのサイズを確認して間違いがないか確認すること。

ダウンロード.jpg

図9. ファイルをふたつダウンロードしておく

ファイルをダウンロードできたら、ファインダーで「システム」の「ライブラリ」の「Input Methods」をひらき「ことえり.app」を右クリックして「パッケージの内容を表示」を選びます。

パッケージの内容を表示.jpg

図10. 「ことえり.app」のパッケージの内容を表示

すると、べつのウインドウが開き、「ことえり.app」(実体はディレクトリです)の中身が見られるので、さらに「Contents」の「Resources」を開きます。するとそこに目的のファイルがあるのが確認できます。

plist.jpg

図11. 目的のファイル。これを置き換えます。

先ほどダウンロードしたファイルふたつをこのフォルダーにドラッグアンドドロップします。

ドラッグアンドドロップ.jpg

図12. ダウンロードしたファイルをドラッグアンドドロップします

すると、「”Resources”は変更できないので、項目は移動できませんでした。」と出ますが、ここで「認証」ボタンを押します。

認証.jpg

図13. 「認証」ボタンを押します

すると通常のコピーのダイアログが出るので、ふたつとも「置き換える」を選びます。

置き換える.jpg

図14. 通常のコピーのダイアログ。「置き換える」を選びます。

「置き換える」を選ぶとさらにパスワードの入力を求められるので、入力します。

パスワード.jpg

図15. パスワードを入力する

パスワードの入力が終わるとコピーが完了し、作業もこれで完了です。Macを再起動すると、ことえりの入力状態にも、ちゃんとした文字が入力できるようになります。

普通の文字.jpg

図16. ちゃんとした文字を入力できる!

皆さん簡単なので、ぜひ試してみてくださいね!

次回は「はたけ」や「ひさし」でことえりがハングアップする問題を取り上げるかも。

参考文献

  1. Tiger Tips, Kusakabe Youichi, 2007
  2. kotoeriでふつうの文字を打ちたい!, Kusakabe Youichi, 2007