Call for Papers and Invited Sessions Proposals WM-SCI

先日、メールでわたしのところにCall for Papers(論文募集のお知らせ)が来ました。まあそれ自体は特におかしくもない。ふつうはメーリングリストとかに出すのだと思うが、わたし個人あてに(ちゃんと本文にわたしの名前が書いてある)きたのがちょっとめずらしいかなあ。それによると、

We invite you to submit a paper/abstract to the 12th World Multi-Conference on Systemics, Cybernetics and Informatics: WM-SCI ’08 (http://sciiis.org/WM-SCI08). It will take place in Orlando, Florida, USA, on June 29th to July 2nd, 2008.

とのことだが、このWM-SCIっていう国際会議はよく知らないので、ちょっとしらべてみた。しらべるといってもグーグルするだけだけど。まず(?)wikipedia。WMSCI
によると、

WMSCI’s acceptance policy is far more liberal than that of most major computer science conferences, and it has been criticized by some academics who feel its quality threshold for acceptance is too low and its stated mission (“a forum for focusing into specific disciplinary research, as well as for multi, inter and trans-disciplinary studies and projects”, according to the 2005 WMSCI website) too opaque. WMSCI has also been accused of using spam to advertise its conferences.

要約すると「論文の受理基準が低すぎる」「会議の目的が不明瞭」「スパムで広告してる」の3点。なんだー、スパムだったのか! ^^;

「論文を受理する基準が低すぎる」っていうのは、だせばなんでも通ると言うことです。ホンマカイナ、とおもうわけですが、おなじwikipediaの他の記事「SCIgen」によると、SCIgenっていう、科学技術論文「みたいな」ものを自動生成するプログラム(もちろん出力された論文は「無意味」)で生成した無意味な論文を投稿したら、WM-SCI2005に通ってしまった! おそろしい! ^^;;

通った、といっても論文を査読にまわしたら期限までに戻ってこなかったので「査読なし論文」として採録された、ということらしいです。しかし査読されていない論文を載せるってのもどうかと思うなあ ^^;;

きくところによると、アメリカでは大学でテニュア(終身在職権)をとるには「国際学会」を主催していること、と言うのがよくある条件らしくて、それでいろんな学会がたくさんできるんだとか。大学の先生も大変だね ^^;;

A LA PERRUCHE

コーヒー用の砂糖がなくなったので、いつものやつを買ってきたのですが、よく見るとなんか商品名が違う? 左が新パッケージ、右が旧パッケージ。

A la Perruche

写真1. 「A」がなくなった?

「A」がなくなったのはなんで? 公式ページも、メーカーサイトも「La Perruche」になってる(参考文献[1], [2])。海外の通販サイトにはふるいパッケージも残ってるね(参考文献[3])。

なんでかなーとおもったのだが、公式サイトの「The story of “La Perruche”」というページに書いてあった。

On 27 May 1814, Louis Say created his company “Louis Say et Cie” in Nantes. In his refinery he produced loaves of brown and white sugar called “A La Perruche”, the authentic nature of which recalled the West Indies. On his death, Louis Say left his children a flourishing business with a good reputation.

His son Constant took over the “Raffinerie de Jamaique” in Paris. Under his management the business grew considerably: it employed more than a thousand workers and used the most up-to-date techniques. The superior nature of “A La Perruche” sugars earned him the gold medal at the World Exhibition in 1867.

By the end of the 18th century, France occupied first place in trading in and refining sugar in Europe. In the second half of the 20th century, the brand “A La Perruche” really took off under the impetus of Béghin-Say. In 1996, it was renamed quite simply “La Perruche”.

公式サイトより

理由はかいてないけど、1996年に「A La Perruche」から「La Perruche」に変わったらしい。わたしが持ってる旧パッケージ品は、去年(2006年)に買ったんだけどなあ ^^;;

参考文献

  1. La Perruche
  2. La Perrucheのページ, Beghin Say(メーカー)
  3. アメリカの通販サイト

吉田牧場に行ってチーズを買ってきました

今日はいい天気なので、サボって朝から吉田牧場に行ってきました。吉田牧場はおいしいチーズを作るので有名なところで、その名の通り牧場で牛を飼育してチーズを生産しています。このように牛を飼育する農家が作るものをフランス語で「fermier(フェルミエ)」というらしい。日本語でいうと「農家製」。吉田牧場のチーズは生産量が少ないのでなかなか手に入らないマボロシのチーズらしいです。その吉田牧場が吉備中央町にある! うちからかなり近い! いかなくては!

てなわけで、朝8時に家を出たのだが、はっきりした場所が分からない。住所と地図をみて、だいたいの見当をつけて近くまでやってきたのだが、なかなかみつからない。道の駅の地図をみたり、細い400番台の国道沿いにあった地図をみたりして、さんざんうろつきまわって、やっと見つけた…探してる途中になんども通った農道の横にあった! 到着時刻9:30!

yoshida bokujo

写真1. 吉田牧場のチーズ販売所

しかし、チーズの販売は11時からだった!

yoshida bokujo

写真2. チーズの販売は11時からです

まだ1時間半もある。しょうがないので、吉田牧場の近所にあるお気に入りの温泉に行くことにしました。ここはね、中国地方にしてはめずらしく硫黄のにおいがする、いいお湯が出るのだ。平日の昼間からこんなことでいいのか! もちろんいいのだ! でも他の客は誰もいませんでした。吉田牧場から車で15分ぐらいです。

yunose onsen

写真3. 湯の瀬温泉

誰もいない温泉にゆっくりつかって、吉田牧場にもどってきた。しかし、きがせいたせいか、11時の販売開始までまだ15分ぐらいありますよ。しょうがないので、そのへんをさんぽしてみました。まあ、ステキなこみち!

small path in yoshida bokujo

写真4. 吉田牧場のステキなこみち

小径を歩いていくと、吉田さんの奥さんがむこうから歩いてきました。そろそろ販売の準備ですね。奥さんにあいさつして、さらにいくとウシさんたちが放し飼いになっていました。吉田牧場のチーズはこのオネエさまがたのおチチからできているんですねえ〜。ひろいところで放し飼いになっていて、かなりのんびりしてました。牧場は斜面になっているので、運動にもよさそうですね。

cows in yosidabokujo

写真5. うしさんたちがクサをはむ

暑くなってきたら日陰にあつまってダラーンとしてました ^^; ちかくでみるとみなさんびじんの巨乳ぞろい! かぞえたら21頭いらっしゃいました。以前はご主人と奥様のふたりで飼育できるのは15頭が限界、とのことでしたが、最近はむすこさんもごいっしょにされているそうで、そのぶん牛をふやしているんでしょうか。

cows

写真6. 日陰でダラーン

というわけで11時になったのでチーズ購入! 平日の昼間だと言うのに、11時にワタクシもふくめて3組もお客が来ていました。今日はフレッシュとラクレットと、カマンベールを買うことができました。パチパチ! しかし準備不足なワタクシは、クーラーボックスも、保冷バッグもなにももっていかなかったので、いただいた新聞紙でくるんで、急いでかえってきた! 道に迷わなければ吉田牧場から家まで40分で到着できました。ちかいね。ちなみに行きは倍以上かかりましたよ…

camembert, racrette and fresh

写真7. フレッシュ、ラクレット、カマンベール

家に着いたらもう昼近かったので、バゲットと吉田牧場のチーズでヒルメシにしました。カマンベールを切ってみた写真が下の写真。

camembert

写真8. 吉田牧場のカマンベール

カマンベールはまだちょっと固いかなあ〜。固いのも好きだけどね。ふふふ。フレッシュはまだ冷凍状態だったけど、さわやかなかんじでうまいね! ラクレットはたぶん初めて食べたけど(おぼえてないだけかも)、セミハードだけどウオッシュみたいな香りがすこしして、とてもうまい。ふつうは(?)、暖炉か、暖炉がないワタクシのような家では専用の電熱器でとかしてたべるらしい。今回はそのまま切って食ったけど! いやーしかし、どのチーズもうまいね! また買いに行こっと。

Windows XPの画面が薄くなった!

ようやく夏休みも終わりましたね。長かったような短かったような。ちなみに大学は9月末まで夏休みです。昨日、ひさしぶりに(ほぼ2ヶ月ぶり!)授業をしたら、ひとりの生徒が「せんせー、なんか画面が薄い!」。えー、とおもってみてみたら、確かに薄い。こんなかんじ。

desktop-usui.jpg

図1. XPの画面がうすい! (イメージです)

同型機4台中、2台は正常、2台が薄く、薄い2台のうちの1台が重症です。はじめは液晶の故障かと思ったのだが、よくみるとマウスカーソルだけはっきり表示されている。液晶がわるいんじゃなさそー。というわけで、授業が終わったあと、原因を追及したのでメモしておきます。先に原因を書いておくと、このPCは東芝のJ61というノートPCでグラフィックチップにATI RADEON XPRESSがのってるんですが、このATIのドライバがおかしくなってたっぽいです。

radeon.jpg

図2. コントロールパネル -> 画面 -> 設定タブ -> 詳細ボタン -> アダプタタブ
グラフィックアダプタはATI RADEON XPRESS 200M

直し方は簡単で、ATIのドライバの設定画面を出して、コントラストをなおせばいいだけです。順に見てみよう! まず、コントロールパネルの「画面」か、デスクトップで右クリックして「プロパティ」をえらんで画面のプロパティを出します。

ここで「設定」タブの「詳細設定」ボタンを押します。

control-panel.jpg

図3. 画面のプロパティ

すると次のような画面がでるので、ここでは「CATALYST(R) Control Center」というタブを押して、「ATI CATALYST(R) Control Center」というボタンを押します。

control-panel-2.jpg

図4. ATI RADEON XPRESS 200M Seriesのプロパティ

するとこの画面が出るので、「詳細」のラジオボタンを選択して、「次へ >」ボタンを押す。

control-center-1.jpg

図5. ATI CATALYST Control Center – 基本

ここまできたらもう簡単。いっけん何も問題がないように見えますが、じつは「コントラスト」が狂っています。画面の表示では「コントラスト」が「100」になっているけど、実際の値は100じゃない。なので、100に再設定してやればなおります。

control-center-2.jpg

図6. CATALYST Control Center

スライダーをいじるか、上下矢印をポチッとして、コントラストの値を99とかにすると、画面の表示が「正常」になります。そこでまず一度「適用」ボタンを押し、もういちどコントラストを「100」にもどしてふたたび「適用」ボタンを押します。それで「OK」ボタンをおして終了してください。Control Center君はコントラストが100に設定されているとおもいこんでいるので、100以外の値でいったん「適用」しないとふたたび100にはできません。というわけで、

desktop.jpg

図7. なおったー

なおったー。しらなかったけど、ATIのユーティリティってけっこう高機能なんですねえ。ホゲるのは困るけど ^^;

Windows XPが起動しなくなったらまず試してみること – CHKDSK

筆者は某所にて数十台のXPを管理しているのだが、年に1、2台ぐらい起動しなくなるものがあらわれる。起動しない原因はさまざまで、電池のヘタったノートPCでシャットダウン中にACアダプタを抜いてしまったというような原因が明らかなものもあれば、前日まで普通に動いていたのに翌朝突如起動しなくなった、というような原因不明のものもある。

「起動しない」にもいろいろな症状があるが、たとえば電源ボタンを押してもPCの電源インジケータが点灯しないようなばあいはおそらくハードウェアの故障だ。しかし、電源は入って、BIOSの画面にはいくけれども、Windowsが起動しないような場合は「CHKDSK」をかけるとなることがおおい。CHKDSKはファイルシステムの不整合を調べて直してくれるWindowsのツールである。CHKDSKをかければ直るような場合でも「重大なハードウェアの障害だ!」と勘違いして、あきらめてPCごと買い替えたり、メーカーに修理に出してハードディスクを交換されて高い修理代を支払ったり、という事例が後をたちません! 起動しなくなったXPのマシンにCHKDSKをかけるのは少しトリッキーなので、ここに手順をまとめておく。

起動しないマシンでCHKDSKをかけるには、まず「回復コンソール」というものを起動しなくてはならない。回復コンソールの起動の方法は2通りある。まず、Windows XPの起動ディスクがある場合。パッケージでXPを購入している場合は、Windows XPの起動ディスク(CD-ROM)をお持ちのはず。この場合は、起動ディスクで起動して、回復コンソールに入ることができる。

問題は、起動ディスクがない場合で、Windows XPがインストールされているPCの多くは、メーカーでプレインストールされたXPを使っている。この場合は、再インストール用の媒体はCDではなく、ハードディスクの中にパーティションを切って入っている。つまり、起動ディスクが付属していない。

こういうケースのために、Microsoftはフロッピーで起動できる起動ディスクを用意しているので、それを利用する。なお、ここでの作業には動いているWindowsマシンが必要となる。

  1. まず、フォーマットされたフロッピーを6枚準備する。
  2. つぎに、故障したマシンとは別のWindowsが動くマシンを使って、マイクロソフトのサポートオンラインの「Windows XP のインストール用起動ディスクを入手する方法」に行き、該当するシステム用の起動ディスクをダウンロードする。
  3. システムは、XP Home edition用と、XP Professional用に大きくわかれ、またそれぞれがサービスパックの有無で4つにわかれている。重要なのは現在どのサービスパックが適用されているか「ではなく」、プレインストール時に適用されていたサービスパックで選ぶこと。わからない場合は順番に試してみるのがよい。間違ったシステム用のものだった場合、フロッピーで起動するときにエラーが出るのでわかる。
  4. ダウンロードしたら、exeファイルを起動する。起動すると使用許諾画面につづいて、フロッピーをいれるよう促されるので、画面にしたがって操作し、6枚の起動ディスク(フロッピー)を作成する。1から順番に番号をつけておくことを忘れないように。
  5. フロッピーができたら、起動しなくなったXPのマシンに1番目のフロッピーを入れて起動する。次のフロッピーをいれるように促されるので、順番に6枚目まで入れる。
  6. 6枚目まで行き、[セットアップの開始] 画面が表示されたら、R キーを押して回復コンソールを起動する。
  7. このとき、キーボードの種類を聞かれるので入力する。
  8. また、インストールされたシステム(現在立ち上がらなくて問題になっているもの)を認識可能な場合には、「どの Windows インストールにログオンしますか?」というメッセージがでるので、「C:Windows」が表示されている番号を入力する。またこの場合はアドミニストレータのパスワードを聞かれるので入力する。システムを認識できないぐらいの不整合の場合はこれはきかれない。

ここまでで、起動ディスク(フロッピー)の準備と、それを使ったマシンの起動、そして回復コンソールの起動ができた。回復コンソールが起動したら、いよいよ次のように入力する。

> chkdsk c: /r

/rは自動で障害を復旧するオプションである。このとき「AUTOCHK.EXEが見つかりませんでした。 AUTOCHK.EXEの場所のドライブ文字を含む完全なパスを入力してください。」と表示される場合がある。AUTOCHK.EXEはCHKDSKの実体のようなものである。C:ドライブが認識可能な状態であれば、C:にあるAUTOCHK.EXEを自動で認識して使用するのだが、C:が読めないような状態だと、
AUTOCHK.EXEがみつからず、CHKDSKを実行することができない。この場合は、適当なWindows用のCD(わたしはWindows Server 2000のCDをつかっている)を入れておくとよい。そのようなものがない場合には、他の動いているWindowsからAUTOCHK.EXEをコピーしてCD-Rに焼いて入れておくと良い。AUTOCHK.EXEはたとえば”C:windowssystem32i386AUTOCHK.EXE”というようなところにあります。

CHKDSKはディスクのサイズにもよるが、数時間かかることも普通なので気長に待つ。終わったら、

> exit

などとして再起動する。入れてあったフロッピーやCDは抜いておくこと。これでWindows XPが起動可能に! なることも多い! おためしあれ ^^;

参考文献

  1. Windows XP のインストール用起動ディスクを入手する方法, マイクロソフトサポートオンライン, 2006
  2. Windows XP 回復コンソールについて, マイクロソフトサポートオンライン, 2004

新iPod nanoのリーク写真…はにせもの?

皆さんもうごらんになりました? 9月5日の「スペシャルイベント」で発表されると噂の新iPod nanoですが、リーク画像が参考文献[1]に載っていました。こんなのです。

iPod 6G

写真1. 新iPod nano?

以前enagdgetに載っていた写真とくらべるとだいぶよくみえるので、これならほしいかもなあ、と思わせる写真だとおもいました。写真の元ネタは参考文献[2]とのこと。

しかし、この写真、参考文献[3]によるとにせものだ! ということらしい。そうかなあ、ほんものっぽいけどなあ。とおもいつつよくみてみる。

New iPod nano???

写真2. にせもの?

参考文献[3]によると、まず(1)の影の部分がフォトショップされている。線がピクセル化されているし、ほんものの写真よりコントラストがつよいので、あとから追加されたのだろう、とのこと。なるほど。また、(2)の部分も中の映像がディスプレイの端に近すぎて、実物の余白部分よりすくない。なるほど。

そういわれてみれば、シロウトの私がみても画面はハメコミ合成っぽいね。実物だったら、こういう感じに映るはず。

iPod gathering

写真3. ホンモノのiPod

あと(3)のところも変な風にホイールが切れてるしなあ。というわけで、やっぱにせものっぽい? 結局よくわからないけど、なんにせよ新iPod nanoがどうなるかは、あと3日すればわかりますね。いやー、たのしみです。

2007/9/6追記

今朝方に発表になりましたね。新nanoの写真はこちら。
新iPod nanoギャラリー(gizmodo)
iPod touch、classicもふくめた全てのモデルはこちら

参考文献

  1. 新iPod, 3G nano,12インチMacBook, iPhone nano「流出」ギャラリー, engadget, 2007
  2. MacFranky’s photos
  3. New nano – part 2, brokenflicker, 2007

写真で見るおいしいショートブレッドの作り方

先日のチョコチップ入りカトルカールはすっかりナニでした。結局食べられる部分だけ家で食べて、差し入れの分は焼き直した! つかれた! というわけで(どういうわけだ)今日はショートブレッドを作ってみました。

ショートブレッドと言えばスコットランドのお菓子ですが、なんといってもWalkersのアレ(参考文献[1])を思い出しますね。Walkersのショートブレッドはけっこううまいのだが、高いのだ。150gで400円ぐらいしちゃう(参考文献[2])。

walkers shortbread

写真1. とてもおいしいWalkers Shortbread (150g)

というわけで自分で作ってみた。これがかなり簡単なのでおすすめです。レシピは参考文献[3]を参照しました。いろいろみたんだけど、これが一番ほんものっぽい。ほぼスコーンとおなじです。分量がちがうのと、牛乳を入れないのがスコーンとちがうところ。ちなみにスコーンもスコットランドの食べ物です。スコーンは作ったらまだ暖かいうちにすぐ食べないとおいしくないけど、ショートブレッドはさめてもだいじょうぶ。

材料

  1. 小麦粉(薄力粉) 90g
  2. 無塩バター 60g。マーガリンやショートニングはダメ。
  3. 砂糖 30g
DSCF5553.JPG

写真2. 材料

作り方

  1. 小麦粉と砂糖を混ぜる。粉はふるってもよい(ふるわなくてもよい)。
  2. 粉にバターを入れて、手でひねりつぶすようにして混ぜる。よく混ぜる。できたら冷蔵庫で休ませてもよい(休ませなくてもよい)。
  3. flour + sugar + butter

    写真3. バターを粉に入れる

    kneading

    写真4. コネコネ

    have done

    写真5. コネコネ完了

  4. バターをぬったとても薄いパンに生地を入れてのばす。ここではいわゆる「オーブントースター」に
    付属のパンを使いました。生地をパンにつめてのばしたら、適当な大きさにナイフで切れ目を入れて、フォークで穴をあけておきます。
  5. have been pressed into tin

    写真6. 型につめた

  6. 160℃に予熱したオーヴンで30分焼きます。すこしふくらんで、色がつき始めたら焼き上がり。
  7. done

    写真7. 焼き上がり

  8. オーヴンから取り出してすこし冷ましたら、焼くまえに入れた切れ目にそって切っておきます。完全にさめてからやると割れてしまいますので、まだ暖かいうちにやること。
  9. cutting into some pieces

    写真8. 暖かいうちに切り分ける

  10. さめたら完成。お紅茶とともにいただきまーす。
  11. shortbread

    写真9. 完成!

これはかなり簡単。しかもうまい! おすすめですよー。ちなみに今回の分で材料費は120円ぐらいだとおもいます。所要時間は材料を準備してこねる時間10分(+オーヴン30分)ぐらいかな。

参考文献

  1. Walkers Shortbread
  2. Walkers 参考価格(150g 399円)
  3. Butter Shortbread, Britain Express

厚生労働省「ネットカフェ難民は5400人」の統計のウソ

近頃話題の「ネットカフェ難民」ですが、厚生労働省の調査結果が2007年8月28日に出ましたね(参考文献[1])。
そもそも「ネットカフェ難民」という用語が日本テレビが2007年1月28日放送に放送した「ネットカフェ難民漂流する貧困者たち」という番組以降広まった用語だそうです(参考文献[2])。正確にはなんていうんでしょうね? 厚生労働省の言葉を借りれば、「住居を失い寝泊まりのためにネットカフェ等を常連的に利用する『住居喪失者』」ということになります。ちょっと長いですネ。

今回の報告書によれば、その「住居を失い寝泊まりのためにネットカフェ等を常連的に利用する『住居喪失者』」が全国で推計5400人いるとのことです。ちなみに同じ厚生労働省によるホームレスの調査によると、今年、普通の(?)ホームレスは全国で18,564人いるとのこと(参考文献[3])。5400人や18564人が多いのか少ないのかよくわかりませんが。

私自身はネットカフェをオールナイトで使ったことは数回しかないので、「ネットカフェ難民」が
多いかとか、ふえているかとか、まったくわかりません。でもまあ、せっかくなので、その厚生労働省が
今回出した「住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査報告書」というのを読んでみました。

わたしが興味があるのはなんといっても調査方法です。この厚生労働省の調査では2段階で
調査しています。まず第1段階は電話による調査。全国の24時間営
業のインターネットカフェ・漫画喫茶等の全店舗(3,246店)に電話をし、店長・店員等に電話で聞きました。
「(1)平日オールナイトする客は何人? (2)そのうち週の半分以上来る常連は何人?」。えられた有効回答数 1,173店。結果は、1店舗あたりの平均オールナイト客は18.9人/日、常連客は6.6人/日。常連の割合は34.9%でした。これを全店舗数 3,246店にかけると、全国のネットカフェマンガ喫茶のオールナイト利用者数は
60,900人/日、うち常連客数は21,400人/日です。「注:これは基本的な考え方であり具体的な計算式は
よりきめ細かなものを用いている」とのことで、単純なかけ算では数があいませんが、大略はそう言うことです。

allnight.jpg

表1. オールナイト利用者内訳(推計)

つぎに、第2段階として、146店を抜き出してオールナイト客にアンケートを行ったところ、87店舗から1,667人分の
回答が得られました。1667人のうち、「現在『住居』がなく、寝泊まりするために利用」しているのは
7.8%。全国で60,900人のうち7.8%が「現在『住居』がなく、寝泊まりするために利用」していると
仮定すると、全国では4750人になります。これは1日の値ですから、
「たまたまその日はネットカフェに来なかった」人を勘案しなくてはいけません。
たとえば週5日来るひとでたまたまその日にいなかったひとは2/5いるはずです。というのを計算にいれると、約5400人。ということになります。パチパチ。

とまあ、いっけんもっともっぽいですが、ポイントは
「この調査の生データが報告書に載っていない」ことです。じゃあ
なにが載っているのか。

(2)データの補正
第2次調査のアンケートは、全体としては、平成19年6月下旬~7月中旬に実施された
が、各店舗ごとにみると、1日~数日間程度にわたって実施された店舗が大半である。複
数日にわたって実施された場合、2日目以降は、前日までに既に回答済みのためにアン
ケート対象とならない利用者が発生する可能性があるが、このような者は、利用頻度の高
い者に多いと考えられ、得られた調査結果は、オールナイトの利用頻度の高い者の割合
が相対的に小さいものとなっている可能性がある。
このため、第2次調査のQ3(利用頻度)において「1週5日以上」又は「2週に3~4日
程度」利用すると回答した者(=常連的利用者)の全体に占める構成比が、第1次調査で
得られた、「オールナイト利用者のうち週の半分以上利用する常連者概数」の「オールナ
イト利用者概数」に占める比率に合致するよう、第2次調査によって得られた各調
査サンプルに対して、立地区分ことの補正用ウェイトを乗じて、データを補正した。
第2節以下で取り扱う数字は、すべてこれらの補正後のデータである。

住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査報告書 p.6

要するに補正後のデータしか載っていない。この補正ってのは何のためにしているかと言うと、
ネットカフェでオールナイト客に対して行った調査は数日間に渡って行ったところもあるため、
常連客は2日目以降解答しなかった可能性がある。つまり、常連客の割合が少なくなっている可能性が
ある。だーかーらー、電話で調査した調査1の比率で常連客の割合を「補正」しました、ってこと。

生データがないので極端な話を想像してしまうのですが、例えば、1667人の回答者のうち、
週5日以上来ると答えたひとは25人でした。週3-4日来ると解答したひとは33人でした。割合にすると、
それぞれ1.5%と2.0%です。あわせて3.5%。でーもー、これって少なめに出てる可能性あるよねー、だから、
調査1で出た「常連客の割合は34.9%」っていうのにあわせてー、10倍にしちゃう! とかやってる可能性も
否定出来ない。常連客の割合を10倍にしちゃうと、常連客中にしめる「現在『住居』がなく、寝泊まり
するために利用」の割合は大きいので、そっちもふえちゃいますね。

untitled2.png

図1. 「補正」のしくみ (生データの数値は想像)

まあこの「xx倍」が統計的に妥当な数値なら問題ありませんね。って妥当な数値がいくらなのか、
統計の抗議で居眠りしていたわたしにはわかりませんけど。

というわけで、「常連客の割合は34.9%」っていうのにあわせてー、xx倍にしちゃう! の
xx倍の部分がわからないと、ネットカフェ難民5400人の真偽は不明ですね。生データみせてー > 厚生労働省

参考文献

  1. 日雇い派遣労働者の実態に関する調査及び住居喪失不安定就労者の実態に関する調査の概要
  2. 愛・蔵太の少し調べて書く日記
  3. ホームレスの実態に関する全国調査検討会(第4回)

チョコチップ入りパウンドケーキ chocolate chip pound cake

チョコレートチップ入りのパウンドケーキを焼いてみました。これはまた他の学童クラブへ差し入れする分。だんだんお菓子屋みたいになってきました ^^;

pound cake

チョコチップパウンドケーキ

ブラウンのマルチクイックで普通の板チョコをチョコチップに砕いて使いました。今回はいつもよりちょっと全体的に増量しようとおもって、型1本あたり生地の量を30%増量したら、いつもの時間やいただけではナマヤケでした….がくっ。しかも、オーヴンから出して、かなり冷えて生地がへこむまで気がつかなかった…がくっ。しょうがないのでその状態から追加で30分ほど焼いてみた ^^;; いちおう食えるかも…(食えないかも)。

どこかにもって行く用事の時は、いつもどおりやるのが正解だなあ… ^^;;

今日はパウンドケーキのあと家でたべる用の「ショートブレッド」を焼こうと思ったのだが、つかれたのでやめ ^^;; またあしたかあさってにしよ…

….