古来、「肥満度」をあらわすために、様々な指標が使われてきました。古くは、肥満とは過体重の別名であり、身長に対する体重の比で肥満度を表す指標、たとえば、身長(cm)-110=適正体重、BMI(Body Mass Index)などがつかわれてきました。しかし健康への意識が高まっている昨今、「体重のみでは肥満度を語れない」という考え方が提唱され、一般に認識されていると思います。具体的には、健康の観点からみる肥満とは、脂肪組織の多い状態=生活習慣病のリスクがある、ということであり、美的な観点からみる肥満とは、体のシェイプが醜い=美しくない、ということです。両方とも「体重」そのものは関係ありませんよね。
普通、「ダイエット」(=痩身?)は美的な観点から実施されるので、体重や体脂肪率は関係なく、バスト、ウエスト、ヒップに代表される体のサイズを管理するほうが、美的な観点からいえば本質的だといえます。ただ、長期間にわたって健康で美しいシェイプを保つためには、単にサイズをほそくすればいいというものではなく、体の組織の組成が重要であるため、2次的な管理対象として体脂肪率を使うのは合理的と言える。具体的には、エネルギーは筋肉で消費されるため、筋肉の割合が少なくて(そして脂肪の割合が多くて)細い体型では、その体型を維持するには食事量を減らすしかなく、健康的とは言いがたいと思います。
近頃は、「健康の観点」から脂肪組織の比率を測定する様々な方法が研究・開発され、なかでも生体インピーダンス法によって簡便に体脂肪率(らしきもの)が測定できる家庭用の機器が安価に提供されるようになりました。またこの機器のメーカーが広く広告していることから、体脂肪率=肥満度という考えが広まってきていますね。
しかしこの「体脂肪率」ですが、本当に測定できるものなんでしょうか? 答えはNoです。体脂肪率の本当の値を知るためには、解剖するしかありません。生体インピーダンス法などはあくまで推定値にすぎません。
…つづく
ところで、4月からあぶらをしぼっているので、体脂肪率をはてなグラフにしてみました。週平均値なので日曜日にプロットしてみた。プロット地点に◆とかでないのでなんかイマイチしまりませんね…しかもちいせー。みにくいわーっ。ポチッとするとはてなのところに飛んで、多少でかいのがみられます。
ちなみに値はオムロンの体重計での朝に測定したもの。現在22%ちょっとぐらい。夜はかると21.5%ぐらい。ジムにあるYamatoというメーカーので日中に測ると20%切ってます。腹の肉をつまむタイプのやつも19.6%ぐらい。本当はこっちを信じたいのだが… ^^;
目標値はグラフの値で17%ぐらいです。今の予定では、9/23日ごろ17%に到達の予定^^;;
参考文献
- 家庭用体脂肪計の商品テスト結果−インピーダンス方式を中心に−(PDF),国民生活センター, 1999
- はてなグラフ