アラブのお菓子「バクラヴァ」

先日のオートサロンにお供したクエート人のお客がもってきたお菓子のお裾分けにあずかりました。これです。

arabian cookie

写真1. アラブのお菓子

直径21cm、高さ13cmの巨大な円筒形です。重さは3.2kgもある! お菓子とは思えない重さ。包み紙をはいでみるとこんなかんじ。

3.2 kg of sweets

写真2. 缶

妻の家にはヨルダン人の知り合いがいたらしく、そのひとがもってくるお菓子はよくこんな感じだったようです。トルコのお菓子とも似ていますね。トルコにいたときはさんざん食ったので、なんか食うまでもなく味が想像可能なのだが…こういうのはトルコ語では「バクラヴァ(Baklava)」といいます。

包み紙にはアラビア文字が書いてある。なんてかいてあるのかわからないけど。

Bohsali

写真3. 包み紙

そして、ワクワクの缶の中味は!

arabian cookie

写真4. 中味

なんか猛烈にぎっしりつまっています。コワイ! すこし皿に取り出してみるとこんな感じ。

arabian cookie

写真5. ごく一部

一層の半分でこの量です。缶のなかで4層をなしていると思われるので、ぜんぶでこの8倍あります。食いきれるだろうか…

味はなんというか想像のとおりですが、油で揚げたようなパイ皮のようなうすい繊細な生地にシラップがしみ込ませてあります。シラップは蜂蜜のようにドローとしていますが、蜂蜜ではなく、高濃度に濃縮した砂糖水だと思われます。それにナッツやらが包んであります。トルコのはとにかく猛烈にあまく、噛むと歯にしみそうなぐらいでこわいのですが、これはあまり甘くないね。期待はずれというかなんというか。 ^^;; 味は、ひかえめの甘い味と、ナッツの風味と、あとはなんのアブラだろうなあ、皮を層にするときかあげるときに使った油の味がします。太りそう! こんだけあると、だれかにあげなくちゃとてもうちでは消費しきれないわ ^^;;

で、flickrで検索したら、同じ名前のクエートのお店を発見しました。

Bohsali Sweets

写真6. Bohsali in Kuwait

たぶんこのお店で買ってきたやつなんでしょうね。なんかお店の写真の方がうまそうにみえるのだが…気のせいか。気のせいだね。そうだそうだ。

参考文献[1]をみるとアラビア語でも「バクラヴァ」とか「バクラワ」とかいうらしい。もとはトルコが起源なのかな?

参考文献

  1. アラブ人も大好き、おやつの時間!

クリスマスと言えばシュトーレン

クリスマスと言えばこれ。おいしいシュトーレンの季節がやってきました。

Stollen

写真1. おいしいシュトーレン

大学の近所にある「ジャーマンベーカリー」というお店のものです。ここ数年は毎年これです。

Stollen

写真2. 切ったところ。

もともとはドイツのザクセン地方からはじまったものらしいです。クリスマスが近くなるとこれを買い込み、毎日ひときれづつ
たべながら、クリスマスがくるのをたのしみに待つのです! うまいねー。

おいしい干し柿の作り方

突然ですが、わたし、ドライフルーツが好きなんです。イチジクとか、マンゴーとか、何でも好きなんですけど、日本が世界に誇るうまいドライフルーツと言えば! 干し柿! これしかない。というわけで、干し柿を作ってみました。使用するカキは渋柿です。甘い柿でもできるけど、渋柿の方がおいしいとのこと。

shibugaki

写真1. 渋柿 10個1.2kgぐらいで580円

渋柿なんかそのへんの河川敷にだれもとらないのが生えてますが、今回は近所のスーパーで買ってきました。そして皮を剥いて軒下に吊るします。横に吊るすといいらしいですが、今回はスペースの関係上、縦に吊るしました。干し方は地方によって流儀がいろいろあるようです。

hoshigaki

写真2. 吊るされた柿

所要時間20分程度。簡単すぎる ^^; 数が少ないからだけど。むいた皮は捨ててもよいが、これはこれで乾かすと、漬け物に混ぜて使えるらしい。

kaki no kawa

写真3. 皮も乾燥

1週間ぐらいしてすこしかわいてきたら、手で揉んで内部の繊維を切っておくと食べやすい干し柿になるそうです。超簡単なのでみなさんも挑戦しよう! 干し柿早く食べたいなー。

(2007年11月14日追記)

つるしてから10日ほど経過するとこんなかんじになります。表面は乾いていますが、中はまだ柔らかい状態です。この状態のときによく揉んでおきます。左のつるつるなのは昨日追加で吊るした柿です。

kaki

写真4. 10日経過して表面が乾いてきたので、よく揉んでおきます

続編おいしい干し柿の完成もあわせてどうぞ。

参考文献

  1. 農産物の上手な利用法(干し柿・作り方のアドバイス)

写真で見るおいしいショートブレッドの作り方

先日のチョコチップ入りカトルカールはすっかりナニでした。結局食べられる部分だけ家で食べて、差し入れの分は焼き直した! つかれた! というわけで(どういうわけだ)今日はショートブレッドを作ってみました。

ショートブレッドと言えばスコットランドのお菓子ですが、なんといってもWalkersのアレ(参考文献[1])を思い出しますね。Walkersのショートブレッドはけっこううまいのだが、高いのだ。150gで400円ぐらいしちゃう(参考文献[2])。

walkers shortbread

写真1. とてもおいしいWalkers Shortbread (150g)

というわけで自分で作ってみた。これがかなり簡単なのでおすすめです。レシピは参考文献[3]を参照しました。いろいろみたんだけど、これが一番ほんものっぽい。ほぼスコーンとおなじです。分量がちがうのと、牛乳を入れないのがスコーンとちがうところ。ちなみにスコーンもスコットランドの食べ物です。スコーンは作ったらまだ暖かいうちにすぐ食べないとおいしくないけど、ショートブレッドはさめてもだいじょうぶ。

材料

  1. 小麦粉(薄力粉) 90g
  2. 無塩バター 60g。マーガリンやショートニングはダメ。
  3. 砂糖 30g
DSCF5553.JPG

写真2. 材料

作り方

  1. 小麦粉と砂糖を混ぜる。粉はふるってもよい(ふるわなくてもよい)。
  2. 粉にバターを入れて、手でひねりつぶすようにして混ぜる。よく混ぜる。できたら冷蔵庫で休ませてもよい(休ませなくてもよい)。
  3. flour + sugar + butter

    写真3. バターを粉に入れる

    kneading

    写真4. コネコネ

    have done

    写真5. コネコネ完了

  4. バターをぬったとても薄いパンに生地を入れてのばす。ここではいわゆる「オーブントースター」に
    付属のパンを使いました。生地をパンにつめてのばしたら、適当な大きさにナイフで切れ目を入れて、フォークで穴をあけておきます。
  5. have been pressed into tin

    写真6. 型につめた

  6. 160℃に予熱したオーヴンで30分焼きます。すこしふくらんで、色がつき始めたら焼き上がり。
  7. done

    写真7. 焼き上がり

  8. オーヴンから取り出してすこし冷ましたら、焼くまえに入れた切れ目にそって切っておきます。完全にさめてからやると割れてしまいますので、まだ暖かいうちにやること。
  9. cutting into some pieces

    写真8. 暖かいうちに切り分ける

  10. さめたら完成。お紅茶とともにいただきまーす。
  11. shortbread

    写真9. 完成!

これはかなり簡単。しかもうまい! おすすめですよー。ちなみに今回の分で材料費は120円ぐらいだとおもいます。所要時間は材料を準備してこねる時間10分(+オーヴン30分)ぐらいかな。

参考文献

  1. Walkers Shortbread
  2. Walkers 参考価格(150g 399円)
  3. Butter Shortbread, Britain Express

チョコチップ入りパウンドケーキ chocolate chip pound cake

チョコレートチップ入りのパウンドケーキを焼いてみました。これはまた他の学童クラブへ差し入れする分。だんだんお菓子屋みたいになってきました ^^;

pound cake

チョコチップパウンドケーキ

ブラウンのマルチクイックで普通の板チョコをチョコチップに砕いて使いました。今回はいつもよりちょっと全体的に増量しようとおもって、型1本あたり生地の量を30%増量したら、いつもの時間やいただけではナマヤケでした….がくっ。しかも、オーヴンから出して、かなり冷えて生地がへこむまで気がつかなかった…がくっ。しょうがないのでその状態から追加で30分ほど焼いてみた ^^;; いちおう食えるかも…(食えないかも)。

どこかにもって行く用事の時は、いつもどおりやるのが正解だなあ… ^^;;

今日はパウンドケーキのあと家でたべる用の「ショートブレッド」を焼こうと思ったのだが、つかれたのでやめ ^^;; またあしたかあさってにしよ…

….

Gateaux quatre quarts –カトルカール(パウンドケーキ)のレシピ

月曜日に学童クラブに差し入れるために、またもやカトルカールを焼きました。子供が50〜60人ぐらいいるので、3本(300g x4)じゃあ足りなさそう。明日また2,3本やきます。

quatre quarts

写真1. カトルカール

カトルカール(quatre quarts)というのはフランス語で4/4(4分の4)という意味で、小麦粉、バター、卵、砂糖を同じ量だけ使って作るのでこの名前がついています。英語で言う「パウンドケーキ」もおなじものです。以前書いたレシピはチーズ入りだったので、なにも入ってないプレーンなカトルカールのレシピを書き留めておきます。

材料(18cmの型ひとつぶん程度)

  • 小麦粉 100g
  • バター 100g
  • 砂糖 100g (50gづつ2つにわけておく)
  • たまご 2個 100g程度(Mサイズの卵は1個で約55gぐらいです)

レシピ

  1. 小麦粉はふるっておく。バターとたまごは室温に戻しておく。型に紙をしいておく。
  2. バターを泡立て器でたてる。硬いとできないので室温に戻しておく。季節が寒いときは湯煎しながらするとよい。ここでよくまぜるとふくらみに影響する。気がする。レンジでチンするのはやめましょう。溶けます。
  3. じゅうぶんたてたら、砂糖をすこしづつ入れてよくすり混ぜる。合計で全量の半分の砂糖をここで入れる。
  4. 砂糖を加えたバターに、たまごの黄身のみをひとつづつ入れさらにまぜる。白身はべつにわけておく。好みでバニラエッセンスをくわえる。
  5. ふるったこむぎこをすこしづついれて、へらでまぜる。この段階では完全に混ざっていなくてもよい。
  6. 卵白でメレンゲを作る。メレンゲを作るコツは、「きれいな」道具を使うことです。油分が付着しているときれいにメレンゲになりません。ボウルも泡立器もよくあらって、水分をふいたものを使いましょう。角が立つ程度にメレンゲができたら、のこっている砂糖を全部入れてよくまぜる。
  7. バターと砂糖と卵と小麦粉を混ぜたものにめれんげを1/3いれてよくまぜる。よくまざってなじませたらのこりのメレンゲをいれる。しろいものが見えなくなる程度までまぜる。
  8. 紙をしいた型に生地を流しいれて、まんなかをスプーンなどでへこませる。170度で50分程度やく。竹串などをさして、生の生地がつかなくなれば焼き上がり。

焼き上がったら型に入れたまま冷まします。焼いた直後より翌日ぐらいのほうがおいしいです。型にもよりますが、使う材料が各100gだと18cmの型にはちょっと少なめかもしれません。生地が少なめでも、出来上がりの高さが低くなるだけで特に問題はありませんが、一気にでかいのを焼いてしまいたいひとは18cmの型で各材料の量を130gx4ぐらいにしてもOKだとおもいます。

パウンドケーキを作った

今日のバザーで売るためのパウンドケーキを焼きました。作り方は簡単です。今回も以前書いたレシピで作りました。これだと卵は黄身と白身をべつだてするので、すこし面倒だけど失敗が少ないくていいです。

バターを立てるところはいつもどおり手でやりましたが、メレンゲはブラウンのマルチクイックをつかって作りました。かなり楽ですね。今回は3本いっぺんにつくったので、卵6個分の卵白をメレンゲにしたのです。手でやったら結構たいへんですが、マルチクイックを使うとあっという間です。というほどでもないけど、数分? これはもう、やめられないマルチクイック ^^;;

パウンドケーキ(またはカトルカール)のレシピ

パウンドケーキやいてみた。チーズ入り。ちょーかんたんだしうまいねー。

材料

  • 小麦粉 100g
  • バター 100g
  • 砂糖 80g
  • たまご 2個 100g程度
  • チーズ 50gぐらい

レシピ

  1. こむぎこはふるっておく。バターとたまごは室温に戻しておく。チーズはおろす。型に紙をしいておく。
  2. バターを泡立て器でたてる。硬いとできないので室温に戻しておく。季節が寒いときは湯煎しながらするとよい。ここでよくまぜるとふくらみに影響する。気がする。
  3. じゅうぶんまぜたら砂糖をすこしづつ、合計で全量の半分入れてよくすり混ぜる。さらにたまごの黄身のみをひとつづつ入れさらにまぜる。好みでバニラエッセンスをくわえる。
  4. チーズとふるったこむぎこをすこしづついれて、へらでまぜる。この段階では完全に混ざっていなくてもよい。
  5. 卵白でメレンゲを作る。角が立つ程度にできたらのこりの砂糖を入れてよくまぜる。
  6. 小麦粉の方にめれんげを1/3いれてよくまぜる。よくまざったらのこりをいれる。しろいものがなくなる程度までまぜる。
  7. 型に生地をいれて、まんなかをへこませる。170度で50分程度やく。竹串などをさして、生の生地がつかなくなれば焼けています。

ふつうは真ん中が割れて、ヌガーっと口を開けたみたいになります。たべるのは焼けてすぐよりも、1日おいて次の日ぐらいのほうがおいしいですね。みなさんもおためしあれ。